プロジェクトの雛型作成⚓︎
Spring Initializr の利用⚓︎
各 Gradle Groovy DSL プロジェクトの雛型は、 Spring Initializr を利用して作成します。 Spring Initializr は Spring Boot を利用するプロジェクトの雛型を簡潔に作成できるツールです。 Web サービス を利用する方法や、各種 IDE にプラグインや拡張機能を導入することで IDE 上でも利用できます。 Visual Studio Code の場合、 Spring Boot Extension Pack が導入済みであれば利用できます。
ここでは Web サービスでの作成を前提に説明します。
ルートプロジェクトの作成⚓︎
ルートプロジェクトの雛型を Spring Initializr を利用して作成します。 Web 画面上の各種設定項目は以下の通りです。
-
Project
プロジェクトのビルドツールを
Gradle - Groovy
、Gradle - Kotlin
、Maven
から選択します。 AlesInfiny Maia OSS Edition ではデフォルトのビルドツールを Gradle Groovy DSL としているため、 Spring Initializr ではGradle - Groovy
を選択しています。 以降の説明でもGradle - Groovy
でビルドすることを前提として解説していますが、Gradle - Kotlin
やMaven
も選択できます。 -
Language
開発言語として Java を選択します。
-
Spring Boot
利用する Spring Boot のバージョンを選択します。 ベースとなる JDK や Spring Framework のバージョンを考慮して選択します。 特に考慮点がなければ最新の GA 版を選択することを推奨します。 選択できる Spring Boot のバージョンは、 OSS サポート期限内のバージョン に限られ、古いバージョンは指定できません。
-
Project Metadata:Artifact
プロジェクトの基点のフォルダー名となるプロジェクト名を設定します。
-
Project Metadata : Java
利用する環境の Java のバージョンを選択します。
-
Project Metadata:その他
ルートプロジェクトの雛型作成では設定不要 ( 任意 ) です。
-
Dependencies
各サブプロジェクト全体で利用するパッケージがあれば登録します。 本ガイドでは後続手順の プロジェクトの共通設定 にて追加するため設定不要 ( 任意 ) です。
サブプロジェクトの作成⚓︎
ルートプロジェクトと同様に、サブプロジェクトの雛型を Spring Initializr を利用して作成します。 AlesInfiny Maia OSS Edition では、アプリケーションコア層、プレゼンテーション層、インフラストラクチャ層の各層およびシステム共通機能を 1 つのサブプロジェクトとして対応させることを推奨します。
以下、サブプロジェクト毎に異なる設定項目について説明します。 その他の項目はルートプロジェクトと同様に設定してください。
-
Project Metadata:Group
対象プロジェクトが含まれるグループ名を設定します。 対象プロジェクトのパッケージ名は、このグループ名から始まることが想定されます。 ハイフンなど、パッケージ名に利用不可の文字を指定した場合、パッケージ名としては取り除かれますが、元々使わないことが望ましいです。
-
Project Metadata:Artifact
サブプロジェクトの基点のフォルダー名となるプロジェクト名を設定します。
-
Project Metadata:Name
アプリケーション名を設定します。 この名前は Spring Boot 実行クラス ( Main クラス ) のクラス名やパッケージした際の war や jar 名に利用されます。
-
Project Metadata:Package Name
パッケージ名を設定します。 通常変更の必要はありませんが、 Artifact 名にハイフンを利用している場合は、自動入力されているパッケージ名からハイフンを削除してください。例えば、 com.example.application-core というパッケージ名であれば、 com.example.applicationcore のように修正してください。
-
Dependencies
プロジェクトで利用するパッケージがあれば設定します。 本ガイドでは後続手順の サブプロジェクトの個別設定 にて追加するため設定不要 ( 任意 ) です。
ルートプロジェクトとサブプロジェクトの配置⚓︎
ルートプロジェクトと各サブプロジェクトの雛型を作成したら、 これらを展開し適切に配置します。
各雛型は zip 形式で生成されるため、まずは全ての雛型を展開します。 次にルートプロジェクト内の src フォルダーを削除します。 その後、ルートプロジェクトのフォルダー直下に各サブプロジェクトのフォルダーを配置します。 これらの手順を行った後のフォルダーの構成は以下の通りです。